史跡名勝保全
鎮守の森の保護・整備、適正管理
神様がおられる神域としての森。
参拝者にとっての森。
まったく異なった二つの空間が存在する「鎮守の森」
樹木は御神木として崇拝され、そこに生える樹木は全て御神木とされる事も多い。
そのような中、樹木は自然に大きくなり、やがて「鎮守の森」は原生林のようになり、人を寄せ付けなくなり、また大きくなった木々は老朽化し構築物や人々に被害を与えることもある。
どこまで人手を入れて整備し、どこからが触れてはいけない神の領域なのか。
神の領域は本当に手をいれなくていいのか。
多くの問題を抱えた分野でもあります。
その中で、神の領域である鎮守の森、我々が考える景観・オープンスペース・パブリックスペースとしての鎮守の森。
同じ空間にあっても全く違った思想になってしまい、健全な保全整備がなされていない現状がありました。
整備する必要がありながら、思想の違いによりどのように保全整備を行ったら良いのか。
両者のあいだで具体的に何も進まない現状もありました。全国各地の社殿でも具体的な整備例も少ないなか、試行錯誤での保全整備を行って来ました。
今後は、この経験、施工実績を基により多くの史跡名勝社殿の景観環境保全整備事業に取り組んでいきたいと思っています。
参道整備
史跡名勝は埋蔵文化財や歴史的風土保全等、様々な条例・規則があり、工事を進める事は容易ではありません。
専門的な知識も必要となってきます。
今回の工事を通じ、たくさんの経験と実績を蓄積する事が出来ました。
この経験と実績を基に、今後も同様な工事の施工にあたりたいと考えています。
危険高木伐採・剪定
歴史が古いため、巨木も多くあります。しかし、その巨木は老朽化によって、剪定や伐採が必要な樹木も多くあります。
構築物があったり、重機が近寄れなかったり、剪定・伐採を容易にできることも少なしと考えます。
安全に作業を行うためには、仮設や補強等、様々な付帯工事も必要となってきます。
伐採・剪定技術だけではなく、機械技術、仮設技術、景観、
弊社は様々な事業展開(土木工事・植栽工事・伐採・剪定工事)
鎮守の森整備
参道を挟んで、写真左側は未整備のエリア、右側は整備を行ったエリア。
大きな間引きを行ったが景観に与える影響は少なく、逆に明るさが増し、風通しも良くなった。
右側の状況に馴れてしまえば、わからなかった事であるが、景観整備の必要性は必ずあります。
長い年月を経過した景観はいつしか当たり前の景観となってしまう。
樹木が傾いたり、老朽化していても当たり前であることさえある。
樹木が覆い、薄暗く風が通らない境内は、構築物の耐用年数を縮めてしまう。
景観整備という大手術を行う事によって、光が射し、風が通り、健康的な境内へと変遷しました。
鎮守の森の調査・研究
全国各地の「鎮守の森」を調査・研究することにより、より良い「
部分部分を整備する事も大切ですが、全体計画を作成し、
長期にわたって、