史跡名勝保全事業

鎮守の森整備

 歴史・史跡・文化財と造園技術。

【 山王総本宮 日吉大社 鎮守の森整備 】

ご鎮座2100年を迎えた日吉大社
境内の樹木は大きく育ち老朽化とともに枝葉の落下、
倒木の危険性が増してきました。
無造作に植えられた杉・桧が大きくなり光を遮り、
薄暗く、風が通らない境内は地被植物等が生育出来ない
状況になっています。
光を求めて木々は上へ上へと延び、細長い幹だけが目立ちます。鎮守の森であるがため、人々は樹木を間引き・伐採する事を
躊躇します。その結果として自然に任せるという言葉で自然を放置してきました。鎮守の森であるべき空間が森林やジャングルと
いう言葉に近い空間になっていました。

施工前


施工後

参道より右側を施工。 参道より左側を施工。 高木剪定により背後の八王子山が。
              明るく風通しがよくなり、背後には社殿も。

整備後の境内

      紅葉の名所である日吉大社にふさわしくモミジが活き活きとしています。
      適度な日射もあり、境内を涼しい風が吹いていきます。
      長い間、トンネルに入っていて、出てきた時のようなすがすがしさがあります。
      今回の整備は広い境内のわずかです。まだまだ未整備の箇所があります。
      早期に事業化を行ってもっともっと素晴らしい日吉大社の景観つくりを行っていきたいと思います。


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